こんにちは KCです。
南極大陸といえば、日本国が1957年に建てた昭和基地・研究所があるので、遠いながらも、意外と身近な世界といった印象です。
約6ヶ月ごとに、越冬隊と夏隊の隊員の方々が、研究のために南極大陸に滞在しています。
そんな南極大陸について書かれた本、タイトルに惹かれて手に取ってしまいました。

著者のMichelle Ottさんは、ニューヨークの渋滞の中、タクシーで空港へ向かっていました。
今日は、南極へ向かう旅の初日。ボーイフレンドが空港まで送ってくれるはずだったのに、なぜか1人で、忙しく流れる景色を、不機嫌に眺めています。
氷に閉ざされた南極に魅せられたMichelle Ottさんは、大都会NYのアートギャラリー勤務というキャリアを手放しました。
清掃員や調理員として、4度も南極大陸へ渡り、全身で南極を感じ、生き、リアルな南極大陸の姿を描きました。
氷河のかけらをお酒に落とす。
日の沈まぬ大陸で、素敵なデートスポットを巡る。
感動で流した涙は、瞬時に凍って、目を覆う。
南極大陸は、一番近い南米大陸から1000km離れています。
一方で、宇宙空間とよばれるOuter spaceは、地上からおよそ100km。
研究者とは異なる目線で描かれた、かわいいイラスト付きの、リアルでダイナミックな南極大陸ノンフィクション!

南極についての学術書でもない、1人の女性の日記でもない。
写真は無く、著者の手描きのゆるイラストがちりばめられているだけ。
しかし、南極に魅せられた著者の情熱が、刺すように伝わってきます。
宇宙空間は南極大陸より断然近い、というタイトルを見て、確かにそうなんだけれど、面白い表現をする方だなぁ…と手に取ってみたら、中身はもっと面白かったです。
飾りっ気もなく、大げさな誇張もない、Michelle Ottさんの目に映るリアルな南極の描写の仕方も、この本が愛される理由の1つだと思います。
