冬に読みたい毛糸のお話。身も心も温まるCaldecott受賞作品

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ニット帽画像 本のご紹介

こんにちは KCです。
秋から冬にかけて、手芸屋さんには色とりどりの毛糸やキルト用品が並びます。あみぐるみやフェルト小物なども根強い人気があり、本のタイトルに『KAWAII』が使われていることもよくあります。ちなみに私は、編み物の目を数えるのが苦手です。もし子どもたちが編み物に興味を持ったら、手芸屋さんで開催されるニット講座に送り出すつもりです。

日本国内の方はこちら↓
Extra yarn
Mac Barnett (Author)
Jon Klassen (Illustrater)

米国内の方はこちら↓
Extra yarn
Mac Barnett (Author)
Jon Klassen (Illustrater)

ある寒い日のこと、見渡す限り白い雪に覆われ、時々煙突から黒いすすが舞い落ちる町で、アナベルはいろんな色の毛糸が入った箱を見つけました。家に帰って、自分用にセーターを編んでみました。箱の中には、まだ毛糸が残っています。そこで、アナベルはわんこのマーズにもセーターを編んであげました。でもまだ毛糸は残っています。

アナベルは、友達、家族、クラスメイト、先生、町の人、出会う人みんなにセーターを編んであげました。それでも毛糸は無くなることがありません。そんなアナベルのことを聞いた世界中の人々が、アナベルのもとへ訪ねてきて、セーターを編んでもらいました。服好きで有名な大公(オーストリアで使われていた称号で、王や皇帝のすぐ下にあたる)までもが、海を超えてアナベルの元へやってきたのです。セーターが欲しかったのでしょうか。いいえ、大公が狙っていたのは、いつまでも毛糸が無くならない、不思議な箱だったのです。

本扉(ほんとびら)のデザインも毛糸が巻き付いていてかわいい!

私のブログでもたくさん紹介している作家、Mac Barnettさん特有の、ちょっと不思議で考えさせられるお話です。淡々とお話が続いていくように見えて、意外な展開が待ち受けている。このあとどうなる?どうしてこうなったと思う?と、疑問が湧いてきます。小学校低学年くらいのお子さんだと、いろいろな意見が出てきて楽しく読めそうです。

そしてJon Klassenさんの描く毛糸の色がとても素敵です!白い雪と、葉を落とした木々と、煙突から落ちる黒い灰。その静かな世界に、毛糸のふんわりとした色合いと編み目が映えます。こんな毛糸なら、編み物に挑戦してみようかな、なんて思うかも。(私は下手ですが)
アナベルが本の最後で編んだものが何だったか、楽しみにしていてくださいね!

他にもMac Barnettさん、Jon Klassenさんの作品を紹介しています。

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