こんにちは KCです。
9月最初の絵本は、美しい挿絵と言葉選び(表現)に心奪われる、海のお話です。
《あらすじ》
桑の実をつぶしたように、赤紫色に空が染まり、荒波がうねる大西洋。
その波の下には、シロナガスクジラのGigantic(ジャイガンティック)が暮らしています。
このGigantic、普通のクジラとはちょっと違いました。
シロナガスクジラの巨大な姿をそのまま表したような名前を持っている割に…
とっても小さいのです。
でもパパとママは、いつかこの子も、名前の通りに大きくなってくれるだろうと思っています。
心優しくてシャイで、体の小さなGiganticは、兄タイタンからバカにされていました。
タイタンは大きな体を揺らして、悠々と海を泳ぎながら
『そんな小さくて、よくクジラだって言えるな。お前はカメとでも仲良くしてればいいさ、ちっぽけ同士な』
なんて言うのでした。
Giganticは、カメのマートルのそばへ泳いでいくと、恥ずかしそうににこっとしました。
マートルは『あら、こんにちは、一緒に遊びましょ』と声をかけました。
Giganticとマートルは美しい海を自由に舞い泳ぎました。

ディズニー・アニメーション映画にでも出てきそうな、小さなクジラと海の仲間たちのお話です。
挿絵が細やかで、特に小さな生物がたくさん出てくるシーンでは、お話を読み進めるのを止めて、じっくり絵に見入ってしまいます。
ありきたりな解釈になってしまいますが、そのままの自分でいいのだと、応援してもらえるような作品。
著者のRob Biddulphさんは、お話の最初で、嵐の空の色を、Mulberry(マルベリー・桑の実)と表現しています。
後半では、お花の名前で美しい空を表現していて、それに気づいた時にはもうすっかりこの本のとりこになっていました。
どのお花だったかは、読んでのお楽しみです。

