こんにちは KCです。
以前ご紹介したこの本で、男の子とペンギンは友達になりました。
今日ご紹介するのはその続編です。
男の子とペンギンはとっても仲良し。楽器を演奏したり、ボードゲームをしたり、いつも一緒に過ごしています。この日も、いつものように２人で遊んでいましたが、ペンギンは大切なことを思い出しました。自分１人で挑戦したい夢があったということを。
それは、空を飛ぶこと。
ペンギンは挑戦しました。羽を懸命に動かしたり、高い家具の上から飛び降りたり、風船のひもを体に巻いてみたりしました。しかし、どうしても飛べませんでした。
男の子はペンギンと一緒に本を読み、調べ、動物園に行ってみることにしました。ここなら、空を飛べる動物に力を貸してもらえるかもしれません。男の子がフクロウに、アドバイスを求めている間、ペンギンは壁に貼ってあった『空を飛びたいひと、大募集』のポスターを見つけて大興奮！男の子に何も告げずに、駆け出していってしまったのです。
その日、男の子はペンギンを見つけることが出来ずに、家に帰りました。ペンギンも、男の子とはぐれて、不安な時を過ごしました。遂に、空を飛ぶ夢を叶えられると思って夢中になっていたけれど、大切な友達がそばにいないということが、どんなに寂しいことか気付いたのです。
男の子とペンギンの間に、会話は一切書かれていません。更に、口元や眉などのパーツがあまり描かれていないので、表情もいつも同じような印象です。しかし、楽しそうな様子、落ち込んでいる様子、お互いを心配している様子などははっきりと伝わってきます。男の子もペンギンも可愛くて、Oliver Jeffersさんの絵のとりこになる人が多いのも納得です。
文が少ないので、小さな子でも読みやすいですし、お話の展開が面白いので、どんどん読めてしまう魅力があります。音読にもおすすめです。
