こんにちは KCです。今日ご紹介するのは、森の動物たちの命を懸けたお話です。そう聞くと物騒で恐ろしいような…でも実際は、ナンセンスだけどじわじわと面白さが染み入ってくる愉快なお話です。
日本国内の方はこちら↓
The Wolf, the Duck and the Mouse
Mac Barnett (Author)
Jon Klassen (Illustrator)
米国内の方はこちら↓
The Wolf, the Duck and the Mouse
Mac Barnett (Author)
Jon Klassen (Illustrator)
森を歩いていると、おおかみにぱくっと食べられてしまったねずみ。出だしから悲劇的…と驚くかもしれませんが、お腹の中で絶望にうちひしがれる間もなく、ねずみはあひるに出会います。え、お腹の中で?あひるも同じく、おおかみに食べられてしまったのです。
外の世界に戻りたいと言うねずみですが、あひるは「ぜーんぜん!」と持論を述べます。それにはねずみも、なるほどと納得してしまいます。捕食されたあひるとねずみの、発想の転換で賢くたくましく生きる知恵に、称賛が止まないお話です。
3匹の動物たちと、物語の後半に出てくる狩人、それぞれの声や喋り方を変えながら読むと、子どもたちも夢中になって、また読んで!となりますよ。
《+αのお楽しみ》
この本は日本語にも翻訳されています。面白いのは装丁の文字で、よく見るとおおかみの耳、アヒルのくちばし、ねずみの耳が隠されているのです。英語版の文字には特別な装飾は無いので、日本の出版社さん、デザイナーさんのアイデアでしょうか。日本語の文字を生かした遊び心溢れるデザインです。