ドキドキハラハラして寝付けない!?フクロウとホタルの物語

ホタル画像 本のご紹介

こんにちは KCです。アメリカには、子どもの読む力に合わせて適切な本を選べるように、レベル表示されているI can read!シリーズや、Step into Readingシリーズなどがあります。例えば、元のお話が長い場合は、簡略化されたり、擬音語や挿絵が多く含まれたり、チャプターに分けられたりして、小さい子どもたちにも親しんでもらうための工夫が沢山あります。
こちらの本は、Beginner Booksと呼ばれるシリーズの中に含まれています。

日本国内の方はこちら↓
Sam and the Firefly
By P.D. Eastman

米国内の方はこちら↓
Sam and the Firefly
By P.D. Eastman

Beginner Booksシリーズを簡単に説明すると、ベストセラー作家のDr. Seussさん(本名Theodor Seuss Geisel)と元妻のHelen Palmerさん、Phyllis Fraserさん(Phyllis Cerf Wagnerの名でも活動)によって設立されました。子どもたちが自分で本を読めるようになることを願い、易しくて面白くて、楽しい挿絵で読む力もついてくる本をたくさん出版しています。「I can read it all by myself!(ぼく、わたし、自分で読めるよ!)」のフレーズとDr.Seussさんの名作The Cat in the Hatの猫ちゃんがロゴになっています。
P.D. Eastmanさんの作品も、Beginner Booksシリーズに数多く含まれています。

フクロウのサムは夜行性。外が月明かりに照らされる頃「誰か一緒に遊ぼうよ!」と外に飛び出します。しかし、動物たちはみんなぐっすり眠っています。湖へ行ってみても、誰も返事をしません。あるのは空に輝くお月さまと、湖面に映ったお月さまの光だけ。
すると、一人ぼっちのサムの視界に光が飛び込んできます。あっちへ行ったり、こっちへ飛んだり、消えたり付いたり。でも誰の姿も見えず不思議に思っていると、光がサムの頭にぶつかって「ばあ!」と驚かせるではありませんか。それがいたずら好きホタルのガスとの出会いでした。

サムとガスが、夜空を飛び回って楽しい時間を過ごしていると、大事件に直面します。いたずら好きのガスはどう立ち回るのか。クライマックスはハラハラドキドキが止まらないお話です。
夜の世界を描いた挿絵を見ていると、なんだか自分も夜ふかしして遊んでいるような、不思議な感覚に陥ります。少し長いお話ですが、1つ1つの文は短くて読みやすいですし、言葉遊びもたくさんありますので、ぜひお子さんと、声に出して楽しく読んでください。

《+αのお楽しみ》
ホタルのガスが光で文字を書く様子は、手持ち花火をぐるぐる回したときの光や残像を思い出させます。マサチューセッツ州は、サイズ問わず花火は禁止です。販売もされていません。独立記念日は特別で、近隣の町の広場で打ち上げ花火が開催されます。
それでも花火をしてみたい、と思う方のために、北隣のニューハンプシャー州に入れば購入できます。ビーチのあるエリアでは特に、州境を超えた途端に、花火を取り扱っているお店が立ち並びます。もちろん、ニューハンプシャー州の中で楽しんで、マサチューセッツ州には持ち帰らないようにしてくださいね。

タイトルとURLをコピーしました