こんにちは KCです。
アメリカには、歴史的背景や移民の多い土地柄もあって、スペイン語に訳された絵本がたくさんあります。
絵本・児童書の売り場をのぞくと、スペイン語作品のコーナーが大きく作られ、ベストセラーやラテン系作家さんの作品が多く並んでいます。
ちなみに、私はスペイン語は一切分かりませんが(ご飯の名前くらい…)、スペイン語が母語のお友達に、絵本を贈ることはあります。

日本国内の方はこちら↓
Planting Stories: The Life of Librarian and Storyteller Pura Belpré
Anika Aldamuy Denise (Author)
Paola Escobar (Illustrator)
米国内の方はこちら↓
Planting Stories: The Life of Librarian and Storyteller Pura Belpré
Anika Aldamuy Denise (Author)
Paola Escobar (Illustrator)
《あらすじ》
プエルトリコの小さな町シドラに住むプーラは、お話が大好きでした。
幼い頃から、おばあちゃんがプーラにたくさんのお話をしてくれ、学校の休み時間には、タマリンドの木陰で、お友達とお話を披露し合いました。
その内にプーラは、あちこちを訪ねて、お話の種を蒔いて育てていきたいと思うようになりました。
それは、りんごの苗を植え続けた偉人、Johnny Appleseedのお話に影響を受けたことにありました。
おばあちゃんから受け継いだもの、故郷の文化、たくさんのお話を心の中に抱え、アメリカのニューヨークに渡ってきたのは22歳の頃。
姉の結婚式がきっかけで訪れたこの町は、大きく、目まぐるしく、にぎやかで、プーラは希望と可能性を感じ、移住することを決めました。
生活をしていくため、お話とは無縁の、縫製の仕事をしている中、プーラに輝かしいチャンスが飛び込んできました!
図書館が、英語とスペイン語が出来る人材を募集していたのです。
当時、英語とスペイン語に加え、フランス語も話せたプーラ。しかも、幼い頃から本やお話に恋し続けてきたプーラには、これ以上ないぴったりの仕事でした。

プーラは、アメリカのラテン系移民として、初めての司書となりました。
ニューヨークの図書館には、故郷の話も、祖母から伝え聞いた話もなく、プーラ自身がスペイン語のお話を広めることにしました。
図書館でのお話の時間には、ろうそくを灯し、手作りのパペットを使って、子どもたちへお話の種を蒔きました。本も書きました。スペイン語を話す移民たちは、プーラから語られる故郷やラテンのお話に、自分たちの居場所を求めました。
プーラの偉業を称え、American Library Associationは、1996年Pura Belpré Awardを作りました。
この賞は、ラテンの文化についての優れた本(絵本、児童書、青少年図書)を生み出したラテン系出身作家・イラストレーターに贈られます。
このPlanting Storiesも、2020年、Pura Belpé銀賞を受賞した本です。
著者のAnika Aldamuy Deniseさんからも、挿絵を手掛けたPaola Escobarさんからも、プーラへの畏敬の念と愛を感じる作品です。
プーラが生涯かけて貫いた、お話の種を蒔くという姿が、たくさんの花と緑で表現されています。
日本語翻訳版もあります。
お話の種をまいて
アニカ・アルダムイ・デニス (著)
パオラ・エスコバル (イラスト)
星野 由美 (翻訳)
汐文社
日本語翻訳版は読んだことがないのですが、原書に時々出てくるスペイン語はどう表現されているのでしょうか、気になります。
