こんにちは KCです。我が家のお向かいさんの前庭には、消火栓があります。幸い、消防隊が使うところは見たことがありませんし、今後も無いにこしたことはありません。
連日の雪で消火栓がずいぶん埋もれてしまったので、万が一の時のため、前道からアクセスしやすいように除雪しました。雪がたくさん積もると、庭は後回しで、まず車の出し入れをするガレージ前や私道、メールボックスまでの道を除雪します。その後、消火栓周辺を除雪するのが暗黙の了解になっています。
息子ニコが小さい時は、お散歩ついでに消防署に寄っては、たくさんの消防車や隊員の方を眺めてきました。この本も、消防車が好きなニコが夢中になった1冊です。
※この本には、9.11(同時多発テロ)についての描写があります。

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Fireboat: The Heroic Adventures of the John J. Harvey
Maira Kalman
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Fireboat: The Heroic Adventures of the John J. Harvey
Maira Kalman
1931年のニューヨーク。
エンパイアステートビルが完成し、当時443.2m (1,454ft)という高層ビルは世界一の高さを誇りました。野球のベーブ・ルース選手が、611本目のホームランを放ちました。前年に発売されたチョコレート菓子スニッカーズが、爆発的人気になりました。大きなハドソン川をまたぐジョージ・ワシントンブリッジが完成しました。
そしてある晴れた日のこと。ニューヨークにおいて最大、最速、そして一番ぴかぴかの消防船John J. Harveyの進水式が行われました。多くの機能と力を兼ね備えたハーヴィーは、ニューヨークで大活躍。ハドソン川の上流から下流へ、ニューヨークの波止場であちこちへ向かい、炎と戦い続けました。フランスの豪華客船、ノルマンディー号の火事を消し止めたこともありました。
火事と戦うだけでなく、お祝いにも駆けつけました。強力なポンプで放水する姿に、みんな大歓声を上げました。
月日が流れ、エンパイアステートビルはもう世界一高いではなくなり、ツインタワーと呼ばれる2棟の世界貿易センタービルがマンハッタンの町にそびえ立ちました。ニューヨークの姿も変わりつつある中、長年活躍したハーヴィーは、すっかり古びて消防船としての役割を終えていました。
その後ハーヴィーは、船舶を保存してくれる人々によって買い取られ、美しく生まれ変わりました。長年の活躍を労われ、もう火事と戦う必要はなく、ただハーヴィーを知る人々に愛されるためにまた水辺へと帰ってきたのです。
しかし、2001年9月11日ー。
9.11については、様々な思いがあるでしょうし、知識の無い私が語るつもりはありません。当時、まだ子どもだった私は、遠いところの事件だと思っていました。しかしマサチューセッツに引越してきた後、イチカが通っていた幼稚園の先生から『教え子があの飛行機に乗っていたんです。親戚の結婚式に出席する予定でした』と聞かされました。言葉が出ませんでした。