こんにちは KCです。
アメリカは、様々なものの単位が日本と異なり、どんなに長く住んでいても苦労しています。
温度を表す摂氏と華氏については、毎日気温をチェックしたり、子どもの熱を測ったりしている内に分かるようになりましたが、容量や距離の単位は相対表が無いと不安です。
ちなみに華氏102度は、摂氏38.9度のこと。
《あらすじ》
あの日のことは、はっきりと覚えている。
10月2日のことだった。
学校で101度(摂氏38.3度)の熱が出て、早退することになった。
ぼくの家は、Greenbriar通りの102番地。
家に帰ったら、ぼくの足の間をすり抜け、キッチンをかけて行ったものが見えた。
ねずみだ。
お母さんはねずみが嫌いで、うまいことボウルを被せて、ねずみを捕まえた。
そのねずみをよく見ると、口に豆をくわえていた。
お母さんは、ねずみを逃がすつもりだったけれど、ぼくは空の水槽にねずみを入れてやった。
以前ガリバーを飼っていた水槽だ。
夜になると、震えがきて、体の節々が痛くなった。
熱が、102度まで上がってしまったんだ。
お母さんは『ねずみは明日逃がすのよ』と言って、ぼくのほっぺにキスをして、部屋の電気を消した。
ぼくはすぐに寝入ったようなんだけど、夜中に目が覚めた。
時計は1:02を指している。

色鉛筆で描かれた挿絵は、柔らかい毛並みや、床の質感、部屋のぬくもり、星空やそよめく草木など、どれも息を飲む美しさです。
数字102にまつわる不思議が次々と起こります。
夜の世界を、ぼく・ジョージと一緒に巡りながら、読者もドキドキが止まらないこと間違いなし。
伏線回収も面白く、読んだあとになんとも表現しがたい、不思議に翻弄されたような、でも充足感もあるような、そんな作品です。
Matthew Cordellさんの作品で、大好きなお話



