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ベリーたっぷり!時代や文化を超えて愛され続けるとびきりのおやつ

ベリー 本のご紹介

こんにちは KCです。
5月には、我が家の庭にいちごとラズベリーが実ります。
食べるのが追いつかないときは、ジャムにしたり、冷凍してからスムージーにしたりします。

日本国内の方はこちら↓
A Fine Dessert
Emily Jenkins (Author)
Sophie Blackall (Illustrator)

米国内の方はこちら↓
A Fine Dessert
Emily Jenkins (Author)
Sophie Blackall (Illustrator)

《あらすじ》
300年以上前のある日、イギリスのライムという街で、女の子とお母さんがブラックベリーを摘んでいました。
指を紫色に染め、時々味見をしながら摘んでいると、トゲにスカートが引っかかったりもしました。

家に帰ったら、お母さんは、絞った牛乳の脂肪分を集めます。
柔らかい枝をまとめてつくった、ほうきのような泡だて器でかき混ぜます。
腕が疲れても頑張って混ぜ、15分ほどすると、ふんわりしたクリームが出来上がりました。

その間、女の子は、井戸から水を運び、摘んだベリーを洗ってモスリンに包み、ぎゅうっと絞って種を取り除きます。
ボウルに、お砂糖と、お母さんが作ったクリーム、ベリーを合わせて、スプーンで混ぜます。
最後にスプーンをちょっぴり舐めるのは、作った人の秘密の特権です。

今度はボウルをかかえて、丘まで向かいます。
氷、葦、わらなどを集めて作った冷蔵室があるのです。

家族みんなで夕飯を食べたら、デザートはもちろん、先ほど作ったブラックベリーフール。
青いお皿に盛り付けて、家族みんな、時には赤ちゃんまで、絶品のデザートを楽しみます。
なんて美味しいの!

200年ほど前のサウス・カロライナ州チャールストンでは、女の子とお母さんが、農場のブラックベリーを摘んでいました。
この2人は、白人の主人たちに仕える奴隷でした。

100年ほど前のマサチューセッツ州ボストンでは、女の子とお母さんが、ファーマーズマーケットで木箱に入ったブラックベリーを買っていました。

つい最近のカリフォルニア州サンディエゴでは、男の子とお父さんが、スーパーでブラックベリーを買っていました。

この本では、4つの時代と地域が出てきますが、どの時代でも、美味しそうなブラックベリーフールが完成します。
スプーンにくっついたものや、ボウルに残ったクリームをぺろりと舐めるのも同じ。
しかし、作っている人たちの背景や取り巻く環境は、大きく変わっています。

作者のEmily Jenkinsさんは、酷なことだと理解した上で、アメリカの奴隷制度の歴史を取り入れて描くことに決めました。
彼らの存在無しに、アメリカの歴史は描けませんし、目をそむけてはいけないし、この本をきっかけに、親子で気づき・話し合い・知ってほしいと思ったそうです。

また、挿絵を描いたSophie Blackallさんは、綿密な下準備を重ねて、相当の時間をかけて絵を仕上げました。
例えば、イギリスのライムで、ブラックベリーの旬はいつなのか調べないと、それによって登場人物の服装が変わってきます。
枝で作った泡だて器は、どんな使い心地なのか、実際に作って試してみました。
もちろん、ブラックベリーフールも作って、食べてみたそうです。
この本を手掛けるにあたって、一番大事なことですよね!

どの時代の親子も、同じブラックベリーのデザートで幸せそうな笑顔を見せますが、その背景はずいぶん異なり、時代の流れが興味深いです。
本の最後にレシピも載っているので、試してみてくださいね。
作った人は、味見するのも忘れずに!

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