こんにちは KCです。
小さい頃、日本語で読んでいた絵本が、実は原書は英語で、大人になってからようやく英語で読めたという作品がいくつかあります。
また、日本で長く愛されていても、原書はもう絶版になっている作品もありました。
今日ご紹介する絵本も、英語版は中古で高額になっており、州内の図書館でも取り扱いが無いようで、手に入れる方法がありませんでした。
英語本を紹介するブログで、日本語版のみを紹介するのは、こだわってきたルールに違反している気もしますが、こういった事情があったことをご理解の上、日本語版をお楽しみいただければと思います。

日本国内の方はこちら↓
星どろぼう
Andrea Dinoto (Author)
Arnold Lobel (Illustrator)
やぎた よしこ(訳)
ぽるぷ出版
《あらすじ》
むかし、ある山のてっぺんに村がありました。
空が近く、星がよく見える村でした。
そこに、ひとりのどろぼうが住んでいて、空の星を1つだけ、自分のものにしたいと思っていました。
いえ、心の奥底では、空の星を全て、自分のものにしたいと思っていました。
ある晴れた夜のこと、村の人々が寝静まった頃に、どろぼうは長いはしごと麻袋を持ち出しました。
はしごを空に立てかけ、ゆっくりとてっぺんまで登りました。
星はもう、すぐそこにあります。
美しく瞬く星に手を伸ばすと、星は温かく、すぐに取れました。
その1つの星をポケットに入れると…また別の星へと手を伸ばしたのでした。

はしごで星に手が届くなんて
ポケットに入れられるなんて
といった点は気にせず…。
がまくんとかえるくんシリーズでも有名な、Arnold Lobelさんの挿絵と共に、夜のお話が進んでゆきます。
黒い線画と、黄色とオレンジくらいしか使われていないのに、星の輝きはどれも異なり、月の光は何よりも崇高に見えます。
山のてっぺんにある村と言いましたが、挿絵を見ると、本当に山のてっぺんに、家々がひしめいて建っており、空が近く、星に手が届きそう。
村の人々にとって、星がどれほど大切で、身近な存在であるかということが感じられます。
お花のような、キャンディのような、観覧車のような、様々な形の星が、温かな優しい光を放っており『私だったら、どれがいいかなぁ』と思って読み進めました。
第1刷は1967年に出版されました。
The Star Thiefは、Andrea Dinotoさんの最初の子供向け作品であり、それ以降は絵本を手掛けておられないようなので、もう原書を目にするチャンスは無いかも知れないなと思うと、非常に寂しい気持ちです。
