こんにちは KCです。
夜の世界を描いた絵本はたくさんあるのですが、このGianna Marinoさんの作品は、絵の角度、構成がとても面白くて、自分も絵本の中に入り込んだような気持ちになります。

日本国内の方はこちら↓
The Outside
Gianna Marino (Author, Illustrator)
米国内の方はこちら↓
The Outside
Gianna Marino (Author, Illustrator)
プレーリードッグのアールは、とっても怖がり。だって外の世界には天敵が居るからです。地下に立派な家を作って、地下にこもっていれば安心です。
外の世界に夜明けが訪れ、濃紺の空と星空が明るんでくる頃、アールは家作りに余念がありません。そんなアールに、友達は、外に出よう、楽しいよと声をかけます。
アールは、暗い地下の家から、天井にぽっかりと切り取られた空を見つめて呟きます。『雨が降りそうな匂いがする。遠くに行かない方がいいよ…』
それでも友達は追いかけっこをして、外の世界を楽しんでいます。後ろに誰かがいることにも気づかず…
俯瞰で描かれた挿絵、地下に作られた、プレーリードッグの巣の構造、土の色、時間による空の色の変化、動物たち、どれを取ってもため息が出そうな美しさです。
読み聞かせをすると、子どもたちはプレーリードッグの巣に興味津々。更に、他の動物の影を見つけて、アールやお友達に警告しようと、大盛り上がりです。
Gianna Marinoさんの作品には、いつも動物が出てきます。コミカルなのに、細やかでリアル。一度読んだら、そのインパクトが忘れられず、我が家にもじわじわと増えてきています。
こちらも夜行性動物のお話です。
読み聞かせで盛り上がる!ネズミのお話もどうぞ