こんにちは KCです。
ちょっと前の話になりますが、子どもたちが学校に行っている間、結婚記念日のお祝いとしてアフタヌーンティーに行って参りました。
郊外の我が家から、ボストン市内に出るのは実にハードルが高く、領事館に出向く時か、よほど市内でイベントが有る時くらいしか、重たい腰が上がりません。そのため、オタ夫さんは「食事ではなく、アフタヌーンティー程度でボストンまで…?」と思っていた様子。

しかし、このスコーンが美味しすぎてびっくり。1度は言葉を失い、その後、いかにこの食感が特別であるかということを、私の貧相な語彙を総動員して語り続けるという異常な反応をしてしまいました。
添えてあるクロテッドクリームも濃厚で優しい甘みが広がり、とても美味しかったのですが、いちごジャムにも更に感動。濾してあるのか、つぶつぶは一切なく、でもスプレッドのように滑らかすぎることもなく、いちごの風味が濃縮されている感じ。家で自作しようと濾したりしても、この食感にはなりませんでした。
個人的な意見ですが、スコーンは、パンのように食事にはならない気がして、なかなか選ばないものです。アフタヌーンティーとはいかないまでも、おいしいお茶と一緒にお茶菓子としていただくならアリですが、そんな優雅なひとときは移住と共に手放してしまいました。
日頃からパンは各種焼きますが、スコーンを焼きたい!とは思ったことがありません。1度、絵本に出てきたか何かで、娘イチカのために焼いたことはありますが、こだわって焼いたわけではなく、簡単レシピで、それっぽいものを作っただけでした。
そんな私が、Silver Doveのスコーンを再現したい!
と寝ても覚めてもスコーンが頭から離れなくなり、家事の合間にレシピや動画を探し、レビューを読んで、どんな食感かを想像し、吟味し、いくつか試してみました。

その結果、出来上がったものが上の写真です。Silver Doveのスコーンからは程遠い仕上がりでした。
どう見てもスコーンですし、おいしいスコーンに欠かせないと言われる横割れも上手に出来ました。縦に膨らみ、高さも十分。表面はサクサクで、中はしっとりふんわり。オタ夫さんも、子どもたちも、おいしいと言ってジャムやはちみつを付けて楽しんでくれました。
でも、Silver Doveのスコーンではないのです…
レシピを探究し続けるべきか、“食事にはならない”焼き菓子を家庭で量産するのは諦めるべきか、と悩んでいる内に、あのスコーンの記憶が薄れつつあります。
ボストンには人気のティールームがいくつもあるので、今年も行けたらいいなと思っています。
ボストン出身の友人のおすすめは、Boston市立図書館内にあるアフタヌーンティーです。