こんにちは KCです。
私が小学生の頃に図書室から借りて読んでいた、大好きな児童書を紹介します。元はドイツ語で書かれたもので、ハロウィンのこの時期にもおすすめです。

日本国内の方はこちら↓
Little Vampire
Angela Sommer-Bodenburg (Author)
Ivanka T. Hahnenberger (Translator)
米国内の方はこちら↓
Little Vampire
Angela Sommer-Bodenburg (Author)
Ivanka T. Hahnenberger (Translator)
私は、日本語翻訳版で育ちました。ひらいたかこさんの挿絵も、とっても可愛い!

リトルバンパイア
アンゲラ ゾンマー・ボーデンブルク (著)
川西 芙沙 (翻訳)
ひらい たかこ (イラスト)
ドイツに住む男の子アントン(英語版はTony)は、吸血鬼や怖いお話が大好き。本棚には、タイトルを読むだけで背筋が凍るような愛読書が並んでいます。
アントンの両親は、金曜日の夜、映画や食事など、デートに出かけることが多く、ときには12時を回ることもあります。一人で留守番するアントンは、遅くまで起きていて、ホラー番組をこっそり見るのを楽しみにしていました。
そんなある日、窓から小さな吸血鬼の男の子リュディガーが入ってきて、アントンと友達になりました。他の吸血鬼と出会ったり、命の危険を感じたり、旅行に出かけたり、恋が訪れたり…
ドキドキハラハラが止まらない、大人気のシリーズです。
真っ赤なぶどうジュースをお供に、ぜひ読んでくださいね。

読み始めた当時、小学生の私にとっては、小さな子どもを置いて、深夜までデートに出かけているという設定は衝撃的でしたが、アメリカならば、より一層受け入れられにくかったかもしれません。
でも、ドイツにはまだこんな吸血鬼がいるのかもしれないな、なんて想像して楽しかったことを覚えています。
日本語版と英語版では、訳にずいぶん違いがあります。
日本語版の方が、より原書に忠実なのではないかと感じていますが、ドイツ語が読めないので、正確なところは分かりません。
主人公の名前、アントンはTony、吸血鬼のリュディガーはRadolph、おしゃべりな上級生ウドはAngasとなっていますし、『アントンはパンにはちみつを塗りながら』というシーンは、英語版は『バターを塗る』となっています。
日本語版は、以前は『ちびっこ吸血鬼』というタイトルでした。個人的には、ちびっこ吸血鬼の方が、リュディガーの幼さが出ていて良かったと思うのですが、リトルバンパイアに統一されたようです。
2000年には、Little Vampireというタイトルで映画にもなっています。
ハロウィンに向けたこの季節、おうちで映画鑑賞も良いですね。もちろん真っ赤なぶどうジュースと、ドイツのお菓子も用意して。