うさぎのジャスパーシリーズ!奇妙なにんじんが追いかけてくる!

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本のご紹介

こんにちは KCです。
イースター一色になりつつあるアメリカ、スーパーでも書店でもドラッグストアでも、うさぎやひよこ、たまごのデコレーションでいっぱいです。イエス・キリストの復活祭とも言われるイースターで、なぜうさぎなのかと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
モチーフがあまりに、たまごとうさぎばかりなので、うさぎがたまごから生まれてくると思っている子どもも少なくないようです。
うさぎは繁殖力が高く、生命力や繁栄のシンボルとして、たまごはそのものズバリ、誕生や生命の始まりのシンボルとして、イースターには欠かせない存在となっています。

ということで、今日ご紹介するのは、ジャスパーという名前のうさぎの子のお話。素晴らしい絵本に与えられるCaldecott賞次点にも選ばれました。

Creepycarrots

日本国内の方はこちら↓
Creepy Carrots!
Aaron Reynolds (Author)
Peter Brown (Illustrator)

米国内の方はこちら↓
Creepy Carrots!
Aaron Reynolds (Author)
Peter Brown (Illustrator)

うさぎのジャスパーはにんじんがだぁいすき。中でも、クラッケンホッパー畑の人参は格別です。太くて、シャキシャキで、しかもタダなのです。
ジャスパーは、学校の行き道ににんじんを引っこ抜いてはぽりぽり。リトルリーグの練習に行く時にも、引っこ抜いてはシャキシャキ。暗くなって家に帰る前にも、畑に寄ってはもぐもぐ。どれだけ食べても飽きないのです。

ある日、ジャスパーが試合の帰りに【勝利のごほうび】と称して、にんじんを食べようとしていると、背後からトントントン…と奇妙なにんじんが3本忍び寄る足音が聞こえました。振り返ってよく見ると、ただのにんじんが3本。ジャスパーは『見間違いだよね』と思ったけれど、ちょっぴり急ぎ足で家に帰りました。

その夜、ジャスパーが歯磨きをしていると、鏡の中に…またいる!奇妙なにんじんが3本!
慌てて振り返ってみましたが、そこにあったのは、オレンジ色のタオルとせっけんのボトル、あひるのダッキーだけでした。またも見間違いだと思ったジャスパーですが、急いで歯磨きを終え、ベッドに潜り込みました。

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Peter Brownさんの描くうさぎのジャスパーシリーズは、全体を通してモノクロの挿絵です。そこににんじんのオレンジ色だけが差し色として用いられ、このお話の奇妙さに拍車をかけています。
ちょっと怖いお話なので、ハロウィンに読む絵本として選ぶ方もいるようです。

私はPeter Brownさんの、光と影の使い方や、絵の角度がとても好きです。臨場感が高まり、ドキドキします。読み聞かせをすると、子どもたちもドキドキそわそわ。次のページをめくりたいような、こわいような、そんな気持ちが伝わってきます。
そして、この本の挿絵で一番好きなのがこのシーン。

かわいい…!!
どうしてジャスパーはここに隠れているのでしょうか。ぜひ本を読んで、探してみてくださいね。

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