こんにちは KCです。大好きな作家さんの作品で、数え切れないほど読んでいるのに、まだブログで紹介していなかったと気付き、なぜこれを後回しにしていたのかと少々悔いています。
カナダ出身のJon Klassenさんの、ぼうしシリーズ第1弾をご紹介します!
ある日、くまさんは自分の帽子が無いことに気づきます。探さなくちゃ、と森を歩き、出会う動物たちに『僕の帽子見なかった?』と聞いて回ります。
『見てないなぁ』とシンプルに答える動物もいれば『青い円い帽子なら見たけど』と答えてくれる動物もいれば『見てない、なんで僕に聞いてくるの?帽子なんて見てないよ、もう聞いてこないで』と冷たく言い返してくる動物も。くまさんはみんなに丁寧にお礼を言って、帽子探しを続けます。
たくさんの動物に聞いて回っても、誰もくまさんの帽子のゆくえを知りません。がっかりしてゴロンと仰向けになり落ち込むくまさん。そこへ、しかさんがやってきて『どんな帽子なの?』と聞くと、くまさんは『赤くて、てっぺんがとんがりで…』と説明をしだすやいなや、何かを思い出すのです!
Jon Klassenさんの挿絵は、無表情で口が描いていないので、ずっと単調にお話が進んでいく感じがあります。しかし、色調や文字でくまさんの様子が良く分かります。最後の展開は予想をはるかに超えてきた!といった感じで、初めて読んだ子どもたちは大抵大笑いしています。
また『Have you seen my hat?』『No, I haven’t seen your hat.』の対話の繰り返しなので、読み聞かせにおすすめです。動物もたくさん出てくるので、動物に興味が出てきた頃の赤ちゃんだと、指さしながらよく聞いてくれます。表情が変わらないくまさんの気持ちを、一緒に考えて読むのも面白いです。
お話の後半、くまさんが何かを思い出したところで、読み手も表情を変え、くまさんの口調を変えると、子どもたちにとってもウケますよ!