こんにちは KCです。
本日ご紹介するのは、英語の歌や、ルイスキャロル著【不思議の国のアリス】でもおなじみハンプティダンプティの“その後”のお話。
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After the Fall: How Humpty Dumpty Got Back Up Again
By Dan Santat
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After the Fall: How Humpty Dumpty Got Back Up Again
By Dan Santat
Humpty Dumpty sat on a wall.
Humpty Dumpty had a great fall.
All the King’s horses and all the King’s men,
Couldn’t put Humpty together again.
塀の上に座っていたハンプティ・ダンプティが、そこから落ちてしまうのは有名な話ですが、歌詞(元々はなぞなぞでした)の中には「Had a great fall」とあります。
この表現により、どすんと落ちてしまった!見事に落っこちた!というような、大きな動きを感じさせます。
王様の馬や家来たちが、元に戻そうとしたけれど出来なかった、というところで歌は終わるのですが、この本では、サブタイトルに「How Humpty Dumpty Got Back Up Again」(どうやって再び立ち上がったのか)とあるだけに、ハンプティ・ダンプティはどうなったの?戻ってこれたの?と、読む前からワクワクします。
実はハンプティ・ダンプティは、この事故のせいで高い所が苦手になってしまいます。
塀に腰掛けて、空を舞う小鳥たちを眺めることも、スーパーマーケットで、高い棚に置かれた美味しそうなシリアルを選ぶことも、高い場所から街を眺めることも、出来なくなってしまったのです。
「怪我は治ったけれど、元に戻せなかったものもあるんだ。きっとまた事故は起こるしね」
しかし、どうしても高い空が、小鳥たちとの楽しみが諦めきれないハンプティ・ダンプティ。
そこでハンプティ・ダンプティが始めたこととは―。
結末は絵だけで描かれ、説明文はありません。「そういうことだったのか!」と、ぐっと胸が熱くなりました。子どもたちと一緒に、ハンプティ・ダンプティの気持ちの変化を考えたいお話です。
《+αのお楽しみ》
シリアルを選んでいる挿絵には、言葉遊び、だじゃれが使われています。
意味が分かるととっても面白いです。