こんにちは KCです。ペットが欲しい!誰しもそんな時期があったのではないでしょうか。希望が叶った人、様々な事情で諦めた人、大人になってから実現した人…人とペットの間には、いつも物語があります。
日本国内の方はこちら↓
The Pet Potato
Josh Lacey (Author)
Momoko Abe (Illustrator)
米国内の方はこちら↓
The Pet Potato
Josh Lacey (Author)
Momoko Abe (Illustrator)
アルバートはずっとペットが欲しいと思っていました。でも、お父さんお母さんの返事はいつだってノー。犬は散歩に行かないといけないし、猫はお母さんがアレルギー持ちだし、うさぎを飼うには大きなお庭が必要だし、きりんなんてお話にならない!んだそうです。
それでも諦めきれないアルバートは、クリスマスや誕生日にもペットが欲しいと願い、朝も夜もお願いし続けたのでした。
ある日お父さんがアルバートに包みを渡しました。中に入っていたのはじゃがいも1個。困惑するアルバートにお父さんは「ペットを欲しがっていただろう、ペットのじゃがいもだよ」と言いました。お父さんはよく冗談を言いますが、こんなのちっとも面白くありません。アルバートはじゃがいもを放って遊び始めましたが、なんだかじゃがいもが一人ぼっちで悲しそうに見えてきたのです。
そこでアルバートは、じゃがいもと遊ぶことにしました。おもちゃの電車に乗せ、一緒に滑り台を滑り、ブランコに乗り、いじわるな友達がボールみたいに蹴ろうとした時は守ってやりました。スイミングのレッスンも見学させてやり、夜は一緒に寝ました。
しかし、じゃがいもはじゃがいも。腐ってカビが生えてきてしまい、アルバートはついに諦めて、庭に埋めてあげることにしました。もう他のペットなんて欲しくない…。
動物のペットが欲しかったアルバートが、じゃがいもに夢中になっていく様子がとてもかわいらしいです。あっと驚く結末をお楽しみに!
《+αのお楽しみ》
挿絵を描いた阿部桃子さんは、日本生まれ、ロンドン在住の絵本作家です。2020年にAvocado Asks(邦題:アボカドくんのなやみごと)を出版され、翌2021年に、Spark Kingston & Richmond Children’s Book Awardsを受賞しています。