こんにちは KCです。アメリカの住宅地や公園では一年中、Eastern Gray Squirrelと呼ばれるグレーのリスが見られます。日本でペットとして飼われるシマリスの3~4倍は大きく、初めて見たときにはぎょっとしました。また、赤茶色の毛を持つリスは、その毛色の通りRed Squirrelと呼ばれ、体が小さくて可愛らしく、出没頻度もレアなので、ちょっとキャーキャー言われます。本日ご紹介するのは、可愛らしい赤毛のリスのお話。
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Mr. Squirrel and the Moon
Sebastian Meschenmoser
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Mr. Squirrel and the Moon
Sebastian Meschenmoser
ある朝、空からお月さまが落ちてきて、リスが住んでいる木に乗っかりました。寝ぼけまなこで巣穴から出てきたリスは、まん丸で黄色いお月さまを見て、不思議に思います。どうしてここにあるの?どろぼうが盗んで落としていったのかも?
そうだとしたら、一番怪しいのは…ぼく!?盗まれたお月さまと一緒にいれば、誰かがリスのことをどろぼうだと言って、逮捕して、牢屋に入れてしまうかもしれません。それは大変!焦ったリスは、お月さまをなんとか木から落とそうとしますが…
見開きに文字がなく、絵だけというページもあります。そもそも、お月さまはどこから来たのでしょう。他にも動物が出てくるので、絵を追うだけでも展開が面白く、赤ちゃんへの読み聞かせにもぴったりです。そう言えば、お月さまって赤ちゃんの絵本によく登場しますよね。
色鉛筆でラフに描かれたような挿絵は、使われている色は少ないものの、動物たちの躍動感が伝わってきます。落ち葉がはらはらと舞い落ちているので、季節は秋の終わりから冬と推測されます。物悲しい森の風景の中に、黄色いお月さまが映えています。満月の夜に読みたい作品です。
《+αのお楽しみ》
松永美穂さんの訳で、日本語版『リスとお月さま』も出版されていますが、2024年12月現在、オンラインストアでは見つかりませんでした。他にもリスくんのシリーズが出ています。みなさんの地域の図書館にあるでしょうか。見つけたらぜひ手に取ってみてくださいね。