こんにちは KCです。
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Mary and the Mouse, The Mouse and Mary
Beverly Donofrio (Author)
Barbara McClintock (Illustrator)
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Mary and the Mouse, The Mouse and Mary
Beverly Donofrio (Author)
Barbara McClintock (Illustrator)
大きな家に住むメアリーとねずみのお話です。
女の子なのも同じ、両親、妹、弟を持つ家族構成も同じ、それぞれの学校へ通っていろんな科目を勉強するのも同じというメアリーとねずみですが、実は元々お友達だったわけではありません。メアリーの家にこっそりと住んでいるのがねずみの家族なのです。
そのためメアリーの両親は「ねずみに近付いてはだめよ。ノミやバイキンがいるし、噛みつかれるかもしれないんだから」とメアリーたちに忠告していました。
その一方でねずみの両親は「人間に近付いてはだめだよ。いじわるで、ねずみを捕まえる罠を仕掛けるんだから」と、ねずみに忠告していました。
ある晩のこと、夕飯の後片付けをしている時に、メアリーはうっかりフォークを落としてしまいました。ちょうどその時、ねずみも夕飯の後片付けをしていて、うっかりスプーンを落としてしまいます。
それぞれがカトラリーを拾おうとした時、メアリーは家具の後ろにあるねずみの家の入口を見つけ、ねずみもちょうどメアリーの存在に気がつくのです。
それ以降、メアリーとねずみはこっそり友情を育んでいきます。両親にばれては大変ですから「ないしょのおともだち」です。これが日本語版のタイトルになっています。
Barbara McClintockさんの描く挿絵は、細やかで色彩がとても美しいです。メアリーとねずみの共通点がたくさん描かれていて面白いので、比較しながら隅々まで絵を眺めてしまいます。生き生きとした明るい景色も、寝室の少し薄暗く落ち着いた雰囲気も素敵です。
文章はシンプルで少なく、挿絵が多いのも、より一層絵に引き込まれる理由の1つかもしれません。メアリーとねずみの共通点を探しながら、わくわくして読み進められる絵本です。
《+αのお楽しみ》
日本語版は全てひらがなとカタカナで書かれています。メアリーとねずみの共通点を表現するため、繰り返しの文章も多く、文字が読めるようになった頃のお子さんにおすすめです。
ないしょのおともだち
日本語訳 福本友美子