読み聞かせや音読練習に!ポーランド出身作家の美しい雪の名作

雪山の写真 本のご紹介

こんにちは KCです。今日から11月です。紅葉も終わりに近づき、落ち葉の掃除に忙しいというのに、今日は半袖を着るほど暖かい日でした。今年の雪はどうでしょうか。去年はあまり降らなかったので、今年こそはしっかり積もって遊べるといいなと思います。それでは今日は、わくわくする雪の絵本をご紹介します。

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SNOW
By Uri Shulevitz

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SNOW
By Uri Shulevitz

1998年に出版されたこの本は、その年のNY Times Outstanding Book of the Yearに選ばれ、翌年以降も多くの賞を受賞した作品です。
ポーランドのワルシャワ出身のUri Shulevitzさんは、幼い頃から絵を描くことに夢中だったそうですが、1939年ドイツ軍によるポーランド侵攻により生活は一転します。避難生活は何年にも及び、苦しい生活に耐えながらフランス、イスラエルと点々としますが、彼の才能の灯火は途絶えることなく、より強くなっていくのです。

The skies are gray.
The rooftops are gray.
The whole city is gray.

この3つのシンプルな文章と、くすんだ灰色の町の絵で始まるこのお話。昼間なのか夕暮れなのかも分かりません。重い雲に覆われた空から降ってきたのは、ひとひらの雪の結晶。男の子は嬉しくて窓辺で飛び上がります。愛犬と外に出てみると、もう1つ、またもう1つ。
雪が降ってきたことを喜ぶ男の子とは対象的に、大人たちは空を見上げることも、足を止めることもなく、薄暗い町を足早に歩いていきます。ラジオもテレビも、雪が積もるなんて言いません。しかし、地面に落ちた雪の結晶が解けた瞬間、また次の結晶が同じところに舞い降りてー。

灰色だった空がゆっくりと変化していく様子、音もなく雪の舞う様子が、水彩絵の具と独特の文体で表現されています。男の子と一緒に、SNOW!と声をあげたくなるお話です。音読の練習にもおすすめです。

《+αのお楽しみ》
息子ニコは、今年は雪合戦をしたいと言って、雪の日を楽しみにしています。しかし大抵は、雪質がさらさらのパウダースノーなので、握っても全く固まりません。かまくらも作れなければ、シャベルで除雪してもさらさら崩れてきてしまいます。なんとか、丁度よい雪が降るといいんですけどね。

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