こんにちは KCです。
今日は、古本屋で出会った、ベストセラー作家Tomie de Paolaさんの絵本を紹介します。もし、この本を見かけたのがネット通販などで、中身を見てなかったら、購入に至っていなかったと思う1冊です。

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Now One Food, Now the Other
Tomie de Paola
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Now One Food, Now the Other
Tomie de Paola
ボビーという名前の男の子のお話です。
ボビーという名前は、大親友であり、おじいちゃんでもあるボブからもらったものです。おじいちゃんの呼び方は、日本語でも英語でも、家族によっても違うと思いますが、ボブは『ボビーには、私のことは、おじいちゃんではなく、ボブと呼んでもらおう』と決めました。
赤ちゃんだったボビーが歩ける頃になると、ボブはしっかりとボビーの手をつかんで『まず一歩、そしてもう一歩』と、歩き方を教えました。
一緒に積み木遊びもしました。うまくいったり、いかなかったり。積み木のタワーが崩れると、2人で大笑いしました。
そしてボビーは、ボブの膝に乗り、大好きなお話をしてもらうのでした。『ボブが僕に、歩き方を教えてくれた時のお話して』
しかし、そんな幸せな日々が崩れる事件が起こります。おじいちゃんであるボブが脳卒中で倒れたのです。お父さんやお母さんが、ボブの病状について説明してくれましたが、ボビーには信じがたいことでした。『ボブに会いたい』それだけがボビーの望みでした。

ベストセラー作家のTomie de Paolaさんの作品の多くは、愉快で楽しいお話が多かっただけに、このような現実的なお話を書いておられたことには驚きました。脳卒中になったおじいちゃんの様子や、戸惑うボビーの心情を、シンプルな言葉で表現されています。
個人的には、子どもたちには、偏りなく様々なジャンルの本を読んで欲しいと思っていますが、命についての本は、無意識に避けていたかもしれません。
子どもたちにとって、親しみのあるTomie de Paolaさんの本で、年を取るということや、命について学ぶきっかけが出来て良かったと思っています。
Tomie de Paolaさんの本で、何百回と読み聞かせをしたものがこちら