こんにちは KCです。
小学校の図書ボランティアをしている時に、小学1年生から、いま人気の本を教えてもらいました。『僕は先週も違う巻を借りたんだ、あなたも読んだほうがいいよ』ですって。
男の子がSuper Funstonというゲーム機で遊んでいます。ゲームの名前はSuper Rabbit Boy Land。画面の【Press Start】の指示通り、スタートボタンを押してゲームを始めます。そう、このチャプターブックは、ゲームの中の世界、という設定なのです。
どうやら、動物たちが仲良く暮らす町のゲームのようです。その中でも、Singing Dogは歌やダンスが大好きで、みんなを幸せにする達人。町のみんなは、いつも周りを明るく幸せにしてくれるSinging Dogのことが大好き。
一方で、King Vinkingは、お山のてっぺんに工場を構える悪者で、町の動物たちが楽しく暮らしている様子が気に入りません。なんと、ロボット軍隊を作り、Singing Dogを誘拐して、町から楽しさを奪う計画をしていたのです!町を、そしてSinging Dogを救える者は居ないのでしょうか。

表紙を見ても分かるように、挿絵がすべてピクセル画(ドット絵)になっていて、コミカルな硬い動きが目に浮かびます。男の子が遊んでいるゲーム機は、1989年にNintendoが出したポータブルゲーム機、GAMEBOYそのものです。(ボタンの数や、フルカラーの画面は違いますが)正にGAMEBOY世代の私にとっては、懐かしい気持ちにもなる本でした。
お話は子どもたちにも分かりやすく、チャプターも短め。可愛いピクセル画の動物たちを追っていると、あっという間に読めてしまいます。
著者のThomas Flinthamさんはイングランド出身です。彼のウェブサイトによると、好きなゲームはゼルダの伝説で、好きな映画はとなりのトトロなんだそうです。しかも、ジブリのアニメはどれも素晴らしいと言ってくれています…これは嬉しい!
ご自身の著書だけでなく、イラストレーターとしても多くの挿絵を手掛けておられるので、今度はその作品もチェックしてみたいと思います。
この本を教えてくれた君、ありがとうございます。