こんにちは KCです。
本日紹介する絵本は、子ども絵本とあなどるなかれ、シンプルな言葉が大人の心にも響く良書です。
お話は、金魚鉢で仲良く過ごす、2匹の金魚(ただのお魚かも…)のイラストから始まります。次のページでは、赤い金魚1匹だけになり
It’s hard to say goodbye to someone.
誰かにさよならを言うのは辛いよね。(拙著)
と、シンプルな一言が書かれています。
続いて、その悲しみをどうやって紛らわせるのか、忘れようとするのか、その大切な相手との思い出を噛みしめるのか…
あなたが経験するであろう、気持ちの消化の仕方がいろいろと出てきます。
こうしなさい、とは言われません。
悲しくてもいいんだよ、気持ちの整理がつかないのも当たり前なんだよと、1ページめくるごとに、あなたの悲しみに寄り添う言葉が並びます。
別れに限らず、子どもだって大人だって、辛い時もあれば、前向きになれる時も、泣きたい時もあります。そんな時に迷子にならないよう、親子で何度も読み返したい絵本です。
著者のTodd Parrさんは、多くのベストセラー作品を生み出していますが、特徴的なのは彼の挿絵です。乳幼児の目にも分かりやすい、絵の具の色をそのまま塗ったような、鮮やかな色使いが、あなたを元気にしてくれます。
本のテーマも、家族、世界、感情についてのものが多く、まだまだ小さな子どもたちと、その周りの世界を繋いで広げていってくれます。