美しく細やかな貼り絵のイラストに釘付け。小鳥とライオンの友情物語

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絵の具画像 本のご紹介

こんにちは KCです。
度々、当ブログの中で、私は絵が下手だということを話しているのですが、その反動もあってか、才能のある方々への憧れか、絵本の挿絵が大好きです。挿絵のインパクトで絵本を選ぶこともあります。
そんな私に、かなり“刺さった”挿絵の絵本を紹介します。

日本国内の方はこちら↓
The Lion and the Little Red Bird
Elisa Kleven (Author, Illustrator)

米国内の方はこちら↓
The Lion and the Little Red Bird
Elisa Kleven (Author, Illustrator)

ある日の午後、赤い小鳥はライオンに出会いました。ふさふさしたしっぽが、森の深い緑色をしていました。小鳥は今まで、緑色のしっぽを持つライオンなんて見たことが無かったので、嬉しくなって声をかけました。
『ライオンさん、ライオンさん!どうしてあなたのしっぽは緑色なの?』

しかし、ライオンは小鳥の言葉が分かりません。ピィピィチィチィとさえずる小鳥ににっこりと微笑みかけてから、目の前に広がるオレンジ色の花の中を転がり回りました。
小鳥は、楽しそうな様子のライオンをじっと眺めていました。ライオンは、転がって、花の香りを嗅いだり、ひらひら舞うちょうちょを追いかけたりもしました。

やがて、お日さまが西に沈む頃、ライオンは自分の洞穴へ帰っていきました。
小鳥は、もう一度、あの美しい緑のしっぽを見たいと思い、洞穴の近くの木にとまって待ちました。しかしライオンはもう出てきませんでした。

翌朝、ライオンが洞穴から出てきました。しっぽを優雅に揺らがせています。驚いたことに、ライオンのしっぽは、昨日見たお花やちょうちょや夕日のように、オレンジ色になっていたのです。
小鳥は驚いて尋ねました。
『ライオンさん、ライオンさん!どうしてあなたのしっぽはオレンジ色なの?』

本の中で小鳥は『Lion,Lion!』と呼びかけています。挿絵の美しさも手伝って、無邪気な子どものように呼びかける赤い小鳥が、とっても可愛らしいです。
Elisa Klevenさんは、クレヨンや絵の具、切り絵、毛糸など、色とりどりの素材を用いて、挿絵を作り上げています。どのページの絵を見ても、ライオンのたてがみ、小鳥の羽、川を泳ぐ魚のうろこ、向こうの丘に見えるヤギに至るまで、独特の表現方法で描かれています。
とても細やかで、ライオンと小鳥以外にも、どんな動物が隠れているのか、どんな素材を使っているのか、宝探しのような気持ちで隅々まで楽しめる、美しい作品です。

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