こんにちは KCです。
フランスで出版された、ペンギンのお話を紹介します。もう表紙からして楽しそう!
ブロンズ新社さんから、石津ちひろさんの訳で、日本語版も出ています。

日本国内の方はこちら↓
365 Penguins
Jean-Luc Fromental (Author)
Joëlle Jolivet (Illustrator)
米国内の方はこちら↓
365 Penguins
Jean-Luc Fromental (Author)
Joëlle Jolivet (Illustrator)
1年の始まりの日、ピンポンとドアベルが鳴り、家族のもとに届いたのはなんとペンギン!箱を見ても、差出人の名前はなく、入っていたのは『ペンギン1号です。おなかがすいたらごはんをあげてね』というメモだけ。変だなぁと首をかしげるも…
翌日、またピンポン。これもまた差出人は不明です。メモには『ペンギン2号です。1号と同じように、お世話してね』
3日目もピンポン。1週間経ったときには、7羽のペンギンがおうちの中をぴょこぴょこ。こうなったら名前を付けようかと、いろんな名前を考えます。『名付けなんてどうでもいいのよ!だってうちではペンギンなんて飼わな…』とお母さんが言いかけた途端にピンポン!
それから1ヶ月の間、毎日ペンギンが届いたのでした。

タイトルが365Penguinsなのですから、予想はつきますよね。毎日届くペンギンの数、必要なえさの魚の量、なかなか大きな数字も登場します。管理しやすいように、卵1ダースのように12羽ずつのグループにすることも思いつきました。しかし、不便を強いられる家族のストレスも相当なもの…!
版画で描かれたような白黒のペンギンと、オレンジ色とのコントラストが目を引きます。ペンギンたちのポーズにクスッと笑ってしまいます。
大きな数字の足し算、掛け算や、環境問題が出てくるので、しっかり内容を楽しもうと思ったら、小学校中学年くらいからがおすすめです。もちろん、もっと小さいお子さんは、自由奔放に過ごすペンギン達に釘付け。読み聞かせのDing-dongで笑いが起こります。

365まいにちペンギン
ジャン=リュック フロマンタル (著)
ジョエル ジョリヴェ (イラスト)
石津ちひろ(訳)
翻訳者の石津ちひろさん、名前はどこかで見覚えがあると思っていましたが、そういえば、『なぞなぞのみせ』を持っていました。

『おやおや、おやさい』『くだもの だもの』シリーズのお話や、『リサとガスパール』シリーズの翻訳もされているので、みなさんも読んだことがあるかもしれませんね。
意外なところで、知っている作家さんの名前を目にすると嬉しくなります。きっと見逃してしまっている作品もたくさんありそうですが、そういった作品と、またどこかで出会えるというのも素敵です。