ベストセラー【そこのかどまで】春の訪れと共に読みたいお話

スポンサーリンク
spring02 本のご紹介

こんにちは KCです。
日本の小学校2年生の、国語の教科書(光村図書)には、アーノルド・ローベルさんのがまくんとかえるくんシリーズから『お手紙』が掲載されています。光村図書のウェブサイトによると、1980年度版から、始まったようです。
※光村図書の『教科書クロニクル』は懐かしい教科書掲載作品を探すのに便利。光村図書で育ったみなさんにはぜひおすすめ!

がまくんとかえるくんシリーズは、私も小さい頃に擦り切れるほど読んでいました。子どもが生まれたら一緒に読みたいと思って、娘イチカが生まれる前に購入したのを覚えています。
好きなお話はいろいろあるのですが、春の訪れを感じる今日は、Frog and Toad All Yearから、このお話【The Corner】。

日本国内の方はこちら↓
Frog and Toad All Year
Arnold Lobel (Author, Illustrator)

米国内の方はこちら↓
Frog and Toad All Year
Arnold Lobel (Author, Illustrator)

この本には、冬のそりすべりから、春の訪れ、夏のお楽しみ、秋のおしごとを経て、クリスマスを共に過ごすがまくんとかえるくんの5つのお話が入っています。
その2つ目のお話が、The Corner(そこのかどまで)で、がまくんとかえるくんが冷たい雨に降られてびしょぬれになってしまうことからお話が始まります。

『雨はじきにやむよ。ストーブのそばにいれば、服も乾くさ。その間、ぼくがお話をしてあげるよ』とかえるくんが言います。そのお話とは、かえるくんのお父さんが『今はまだ寒いけれど、春はもうそこのかどまで来ているんだよ』と教えてくれたこと。小さかったかえるくんは、春を見つけたくて、小径を歩いていって、そこにあったかどを曲がってみました。

『はる、いた?』とがまくん。『いいや、いなかった。ちいさな松の木が1本と、小石3つと、枯れた草があっただけ』

ちいさいかえるくんは、その後も、草むらの先にあるかどを曲がったり、川沿いを歩いて、かどを見つけましたが、そこにも春を見つけることはできませんでした。お話を聞きながら『疲れちゃっただろうな』と気持ちを寄せるがまくん。どうしても春を見つけたかったかえるくんはー。

我が家のちいさな菜園の、春~初夏の楽しみ!

このお話の何が可愛らしいかって、春のことを生き物のように捉えていることです。
英語版では『And was it?』『Was it there?』『You found it!』
日本語版では、『はる、いた?』『はる、そこにいた?』『見つけたんだね!』

小さい子が、春のお花を見つけて、『春になったね』ではなく『春いるね~』と表現している感じがして、愛おしいのです。

The Cornerのタイトルの元になった表現として、英語で、Spring is just around the corner!ということがよくあります。最近では、学校や習い事のニュースレターで、導入部分に用いられていました。もうすぐ◯◯ですね!もう◯◯のシーズンが始まりますね!という意味で使いますが、やはり、静かに緑が芽吹き始める春が、いちばんしっくり来ます。

もう少し春めいてくると、Spring has sprung!も見聞きするかと思います。こちらは、春の花に彩られて、穏やかな天気を楽しめるようになった頃に使われます。

アーノルド・ローベルさんの短編集は、クスッと笑えたり、意外な展開になったり、大人でもジワジワくる面白さ!

スポンサーリンク
スポンサーリンク
本のご紹介
スポンサーリンク
スポンサーリンク
KCをフォローする
タイトルとURLをコピーしました