最高のベーグルを召し上がれ!神様に感謝を伝えた少年ベニーのお話

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bagel 本のご紹介

こんにちは KCです。1週間に1度くらいのペースで、ベーグルを焼いています。朝ご飯にちょうどよく、自家製ジャムも作り甲斐があります。
パンの焼ける香ばしいかおりがしてきそうな本の紹介です。

日本国内の方はこちら↓
Bagels from Benny
Aubrey Davis (Author), Duýan Petricic (Illustrator)

米国内の方はこちら↓
Bagels from Benny
Aubrey Davis (Author), Duýan Petricic (Illustrator)

ベニーのおじいちゃんはパン屋さんです。毎朝ベニーは、学校に行く前におじいちゃんのお手伝いをしています。おじいちゃんのベーグルは町一番の評判で、お客さんはみんなベーグルを買っていきます。仕事に行く前のお客さんが口々に、外のカリカリが好きだとか、中はふんわりだとか、おじいちゃんが愛を込めて作ってくれているのだとか褒めてくれます。

今日もベーグルを買ってくれたグリーンさんは、おじいちゃんにこう言いました。『美味しいベーグルをありがとう』
袋に詰めたベーグルを手渡しながら、おじいちゃんは言いました。『なぜ私にありがとうと言うんです?』
グリーンさんが笑いながら『当たり前じゃないの』と言ったところで、時計が8時を刻み、お客さんは仕事へと飛び出していったのでした。

ベニーはなぜ、おじいちゃんが、グリーンさんの『ありがとう』を受け取らなかったのか、意味が分かりませんでした。おじいちゃんが焼いたベーグルなのだから、ありがとうと言われて当然だと思ったのです。しかしおじいちゃんは言いました。
『小麦粉は小麦から作られ、小麦は大地で育ち、その大地を作ってくれたのは神だ。神に感謝をするんだよ』と。

挿絵は全てまぁるいベーグルのよう

このお話は、ユダヤ教の人々の世界観で、教会や神の存在が大きく反映されています。神の話をされたベニーは、学校の授業も耳に入らないほど、その日ずっと、神への感謝をどう表せばいいのかと考え続けます。

Duýan Petricicさんの挿絵は、水彩画による陰影を活かして、小さなベニーに照明が当たるような美しさがあります。神とベニーを繋ぐ光とも受け取れる気がします。
つやつやに焼き上げられたベーグルから覗くベニーの顔が可愛いですよね。

宗教信仰の有無は置いておいて、普段の生活の中でも、神頼みであったり、食べ物を粗末にすると神様が見てるよ!という場面などがあるかと思います。お子さんが、『なんとなく神様がいるということを理解している』状態から、『信仰している人にとっての、神の存在とは』という説明をきちんとしてあげるのに、よい教材になるなと思えた絵本でした。小学校低学年くらいからおすすめです。
おじいちゃんとのやりとりも可愛らしいので、理解を進めながら読んでみてくださいね。

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